2.療術業業界の現状

これらの方が療術業を志した原点というものについて考えてみたいと思います。

最初の志の部分から話したいと思いますが、その前に「療術系の学校で何を学ぶのか?」という質問をしたいと思います。

殆どの方が、「技術を学ぶ為に来たんだよ。」と言うでしょう。

これまで数千人の療術関係者と実際にお会いしたり、電話やメールで様々なお話をさせていただいたりしてきましたが、殆どの先生方が、”技術が全て”と思い込んでいました。 ところが、技術だけを学んでもうまくいかないことが殆どです。

技術以前になくてはならない、大切なものがあるのですね。 その大切なものについて、これから説明していきたいと思います。


このことは私たち学院でもかなりの時間を割いて説明させてもらっていることでもあります。

簡単なことなのですが、なかなか理解される方は少ないです。

その次に、療術学校を卒業する利点というところから話をしたいと思います。

この技術を学んでいる方の中には、有資格者の先生もいると思います。

独立開業できる国家資格として、“柔道整復師”“鍼灸師”“マッサージ師”“指圧師”などがあります。

最近では国家資格取得のための療術系学校が規制緩和により乱立状態になっているそうです。

かなりの数の学校ができ、実際私たちもセミナーや体験会などで様々な有資格者の先生方からそのお話をお聞きしています。

それもかなり酷い事になっているようです。

卒業後、国家資格を取得して実際に開業しようと考えた場合至難の業だそうです。

開業しなくても関係企業や病院に就職するという手もありますが、就職しても有資格者の給与は本当に少ないということです。

国家資格を取るためには、三年間という長い期間がかかります。 

もちろん、どんなことでも三年間も学ぶということは素晴らしいことだと思います。

しかし、その期間と費用について考えてみるとどうでしょうか?

入学金が数百万円、交通費やその他もろもろの経費もかかります。 

当学院を卒業された鍼灸師の資格を取得されている先生にお聞きしたことがありますが、彼の場合は総額で六百万、期間は卒業まで三年間かかったということです。

しかし、現在では鍼灸師としての仕事は一切されていません。

「あの三年間と費用はなんだったのか」と冗談のように言われます。 

また、ある雑誌で鍼灸・マッサージ師の先生方の資料を見たことがあります。

そこにはこんなことが記載されていました。

毎年、二千何百人くらいの国家資格取得者がいるということです。

(柔道整復師の先生方を含めると更に多くの方が国家資格を取得されていると思います。)

その資料には鍼灸・マッサージ師の先生方の平均的な収入も記載されいていました。

驚くことに、年収で300万円程度が平均だそうです。

もちろん、平均なので数千万円の施術所を経営されている方もいると思います。

逆に、100万円〜200万円、もしかするとそれ以下という先生方もいるのでしょう。

その事実を知ったとき、業界で成功する難しさをいっそう感じました。

他の医療業界も同じようなものだそうです。

先日、歯科医師の資料を見てみました。

歯科医師として国家資資格取得されてる方は年間二千八百人くらいいるということです。

毎年多くの歯科医師が世に出るわけですので、歯科医師の業界も既に飽和状態だそうです。

生き残りに四苦八苦しているということが書かれていました。 

実際、どのように食べていったら良のか? 

ということが切実に書かれています。 

それ以上に療術の業界は、満足に食べていける先生方が少ないということが現実です。

私たちが勝手に言っているのではありません。


 
2.国家資格と民間資格へ続く 

これまでお会いした、多くの先生方の生の声からそのような現実が見えています。